Dior homme
いまや定番とまでなったスキニーパンツブームを引き起こしたブランド。
サンローラン等で有名なエディ・スリマンやそのアシスタントであったクリスヴァンアッシュ、ルイヴィトンでメンズラインを務めたキム・ジョーンズなど名だたるデザイナーが手掛けていた。
いまでもファッション界をけん引するブランドの一つといえるだろう。
このブランドの基本情報やデザイン、人気アイテム、中古相場まで大解説!
基本情報
ブランド名 | Dior homme |
デザイナー | エディ スリマン (2001~2007) クリスヴァンアッシュ (2007~2018) キム・ジョーンズ (2018~) |
国 | フランス |
立ち上げ時期 | 2001~ (CDは1946~) |
2001AWのパリコレクションより始まった「クリスチャン・ディオール」のメンズライン。エディ・スリマンが提案した、細身なロックスタイルが特徴。今では定番となったスキニーブームを生み出したブランドでもあります。
初代デザイナー エディ・スリマン

Dior hommeを語る上で外せないのはやはり初代デザイナー、エディ・スリマンでしょう。
彼は今でこそ、Dior Hommeの立役者であったり、SAINT LAURENTを再建した人物として有名ですが、もともとルーブル美術学校で美術と歴史を学んでいた学生であり、服作りに関しては独学でした。しかし、その独学で学んだ服作りの知識を評価され、ジョゼ・レヴィのメゾンやジャン・ジャック・ピカールのもとで経験を積みます。
そうして1997年にイヴ・サンローランのメンズライン、「イヴ・サンローラン・リヴ・ゴーシュ・オム」のディレクターに指名された、約3年間勤めます。そこでのイヴ・サンローランのブランドイメージ刷新に寄与した手腕が評価され、このDior hommeのディレクターとして任命されました。
エディは「男たちにもっと洗練され、もっと魅力的なものになって欲しい」という思いもあり、街着に落とし込みやすいコレクションにありがちな無駄な装飾などを排除、黒を主に用いて、レザージャケットや細身のジャケット、スキニーパンツを中心としたコレクションで、ストリート一辺倒だった当時のメンズファッション界では考えられない非常にタイトなシルエットを展開します。
このDior hommeのスタイルは世界中のデザイナーやファッション業界に多大なる影響を与え、一大トレンドを生み出します。
いまや街中を歩けば見かけるスキニーはここから始まったんですね。

ちなみにデザイナー界の皇帝、カールラガーフェルドがDior hommeのセットアップを着たいがためにダイエットをしたことは有名な話です。それだけの魅力に溢れていたんですね。
そして2007年に惜しまれながらもクリエイティブ・ディレクターを辞任します。
2代目デザイナー クリスヴァンアッシュ

2008年からはエディの元で働いていたクリスヴァンアッシュがデザイナーを務めます。
彼は名門のアントワープ王立芸術アカデミー出身のデザイナーでエディが手掛けていた「イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュ」のメンズラインでエディのアシスタントとしてサポートしていました。
エディがDior Hommeに移動したときにもクリスはアシスタントとして共に移動します。そうして約4年間エディを支え、2004年にDior Hommeを退社します。
Dior Hommeを退社した後、自身の名を冠したブランド「KRISVANASSCHE」を立ち上げます。ここではシンプルかつクラッシックな洋服を展開しています。

そうこうしてエディの跡継ぎとしてDior Hommeのデザイナーに抜擢されます。エディのアシスタントとして長い間務めていたこともあり、だれもが納得の人選でしたが、彼はエディの作ったスタイルを引き継がず、エレガントなスタイルを展開していきます。モード、アメカジなどを取り入れ、エレガントに仕上げたDiorらしい高級感にあふれたデザインでした。
そんな彼の凄いところは自身のブランドであるKRISVANASSCHEを同時並行で行っていた点です。毎年、春夏と秋冬にコレクションを行います。それを二つのブランド、両方考えるのはすごいとしか言いようがないですね(笑)。
しかしやはり限界だったのか15年に休止を発表し、DIor hommeに専念。
そうして約11年間、Dior hommeを支え、成長させ2018年に退任します。
三代目デザイナー キム・ジョーンズ

三代目に任命されたキムジョーンズはダンヒルやルイヴィトンでデザイナーを務めた人物です。
最近だとユニクロとコラボして、プレったりしてましたね。
そんな彼はアーティスティック ディレクターになってDior hommeからDIORへとブランド名を変更しました。
その理由はメンズもウィメンズも、ビューティも全て1つのブランドの下にあるべきという考えからきているそうです。

そんなキム・ジョーンズのDior 19SSはムッシュ ディオールを想い、オートクチュールの解釈を取り入れたコレクションを展開します。
エレガンスとフレッシュネス、そしてユーモアを組み合わせた軽やかなスタイルで、ストリート人気のこの時代にエレガンスを提案しています。
また、このコレクションがキム以外にも多くのデザイナーたちで成り立っているのが面白い点です。
アーティストのKAWSはアイコンのハチのモチーフなど、一部アクセサリーのデザインを担当。

「AMBUSH」のYOONもジュエリーに携わったり

帽子はスティーブン・ジョーンズ、クリップは「ALYX」のマシュー・M・ウィリアムスが手掛けたり

などさまざまなクリエイターが参加し、コレクションに多面的に表現しています。この取り組みをキムは、「その道のプロに任せた方がいい。その方が、絶対コレクションは面白くなる」と語っています。
今後のDior hommeもといDIOR、どのようなコレクションを展開していくのか要チェックです!
代表アイテム スキニー
今いろいろ紹介したいものもあるんですけど、ブランド情報で長くなってしまったのでさらっといきます(笑)。
美しいラインが出るように計算されつくしたパンツ。多くのデザイナーに影響を与えただけあって完成度は抜群です。
当時でこそプレったりしていたみたいですが、スキニーブームが終わったり、エディのサンローランが出てきたりでだいぶ値段が落ちているので中古でおススメのブランドの一つです。
今ワイドの流れでスキニーとか、あえて履くのも面白いのではないでしょうか。
定価の値段帯
Tops | 約¥30,000~ |
Bottoms | 約¥40,000~ |
Outer | 約¥100,000~ |
中古相場
中古相場ですが基本的に相場は高めです。
一番安価で手にはいるTシャツでも3,4千円くらいです。まあ、定価が高く、人気も高いので納得です。
一方、値段が高く付いているのがやはりエディ期のアイテムたち。
カールラガーフェルドも愛したスーツやコレクションを彩ったアイテムたちは中古でも10万円以上の値が付くものばかり。50万近くするのもあります。もはや中古の値段ではないですね(笑)。
ここまで読むと中古が凄く高いのは分かったと思います。わざわざ中古でそんな高いの買う必要なくね、と思いますよね。
実は人気アイテムが手ごろな値段で手に入るものがあるんです。
それはなんとスキニーなんです!
僕自身なぜスキニーが安いのかよくわかっていませんが、大体一万円前後で手に入ります。安すぎますね(笑)。
まあ多分、サンローランの方が売れやすいのと中古のスキニーって意外と売れずらい、っていう点が関係していると思います。
スキニーってサイズ感の難しさやひざ抜けなどの状態などの理由により、中古って値段が安いんですよね。たぶんその理由とかで下がっているんじゃないでしょうか。
とまあなんにせよ、スキニーが安いので気になった方はぜひチェックを!
他にもクリスヴァンアッシュ期のものも安かったりするので探してみてください!
中古での値段帯 (Dior homme)
Tops | 約¥3,000~ |
Bottoms | 約¥3,000~ |
Outer | 約¥10,000~ |
Shoes | 約¥5,000~ |
中古通販サイト
Christian Dior 楽天 ZOZOUSED メルカリ
中古相場を見ておススメだと思ったアイテム
今回ご紹介するのはこちら!
ご紹介するのはスキニーです。
ド定番の黒スキニーです。
合わせやすい色、ストレッチ素材、と使いやすい一品。
状態もそこまで悪くないのもポイントですね
さらにウエストも29インチなんでガリガリ体系じゃない普通体系の方でも履けると思います。
そんなこちらの値段は約一万円で帰るので定価を考えると激安の値段です。
Dior Hommeを体感したい方は是非!
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