DESCENTE ALLTERRAIN
従来のダウンの弱点であった「水」を克服した、革新的なダウンジャケットを生み出したブランド。
元々は冬季オリンピックの選手団に来てもらうために「雨や雪にも強い防寒ウェア」をコンセプトに開発が進められたことがきっかけ。
そうして生み出された防寒性と防水性を兼ね備えた一着は、スポーツ業界だけでなくファッション業界にも大きなインパクトを与えた。
今や有名セレクトショップがこぞってセレクトし、一着10万円近くと高級ブランドにも負けず劣らずの値段ながら飛ぶように売れる、そんな大人気ブランド。
このブランドの基本情報やデザイン、人気アイテム、中古相場まで大解説!
基本情報
ブランド名 | DESCENTE ALLTERRAIN (デサントオルテライン) |
デザイナー | 山田 満 |
国 | 日本 |
立ち上げ時期 | 2012~ |
DESCENTEは、日本のスポーツウエアブランドです。スキーウエアやスイムウエア、サイクリングウエアなど数多くのスポーツに特化したウエアを開発・販売しているブランドです。
スポーツをやっている方は馴染み深いかもしれませんね。
そのスポーツブランドが出したのがこのDESCENTE ALLTERRAIN (デサントオルテライン)です。
ブランド名の由来は”all”と、地形を表す”terrain”の造語から取られています。
デサント オルテラインとは?

オルテラインは特定の年齢層や、特定のシーン、領域というものを敢えて考えずに、かつ流行に流されない真のモノづくりはなにかということに取り組む、このことをオルテラインのデザインの根幹においています。
そんなオルテラインのデザインコンセプトは『Form follows function』です。 Formは形、すなわちデザインであり、followは「従う」という意味があり、「デザインはすべて機能性に従事したものである」という意味です。装飾としてのデザインではなくて、すべてに理由があり、機能性を伴ったデザインであるということです。
このForm follows functionという言葉は、もともとアメリカの建築家であるルイス・サリバンという方が提唱した言葉から取っているみたいです。この言葉に象徴されるように、デサントのものづくりは、建築にちかいものがあります。
そのため、デザインの試行錯誤のなかで、実用的な機能だけが選び抜かれます。装飾としてのデザインは排除され、残るのはシンプルで、研ぎ澄まされたものです。
そんなオルテラインの事の始まりはバンクーバーオリンピックの開催にあたり、選手団のウェアを製作したことがきっかけです。
雨や雪の多いバンクーバー特有の気候ではダウンのデメリットである水に濡れると潰れてしまい、保温性を失ってしまうという特性からダウン開発が難航していしまいます。
そうした課題を解決したのがかの有名なダウン、水沢ダウンなのです。
その特徴は何といっても縫製ではなく特殊な熱圧着技術を採用し、ステッチを排除しながらもキルト加工のようなダウンパックを実現。さらに袖など縫製が必要な箇所には裏面にシームテープ加工を施すことで、防水性と耐水性を高めています。
この特殊な技術を支えたのが、ネーミングの由来、岩手県旧水沢市(現奥州市)のデサントアパレル水沢工場でした。
その防寒性と防水性を兼ね備えた一着は、アパレル業界にもインパクトを与えました。有名セレクトショップのバイヤーにも目が留まり、2012年には、水沢ダウンが一つのプロダクトからカテゴリに発展。「デサント オルテライン(DESCENTE ALLTERRAIN)」として展開を開始しました。
そもそも、デサントって?
先述した通り、DESCENTEは、日本のスポーツウエアブランドです。スポーツウェアなどを主に展開しているので野球や水泳、スキーなどをしている方は見かけたことがあると思います。
それ以外の方でも昔のadidasやFILAなどの代理店だったので、実は見かけていたりするのだはないでしょうか。
意外と日本人にはなじみのあるブランドなのです。
最近では筆頭株主の伊藤忠商事が、近時の経営体制や経営方針に問題があるとして、完全子会社のBSインベストメント株式会社を通じた、株式公開買付けを表明した、というニュースがありました。
デサント経営陣の同意を得なかったことから、伊藤忠商事は敵対的TOBを実施し、2019年3月に伊藤忠保有分を含め40%の株式を取得し、デサントの拒否権を得ました。
同年6月の株主総会をもって、代表取締役社長などの役員交代を行う予定みたいですね。
今後の方針が気になるところです。
あの人気ブランド、オーラリーとデザントのコラボ!? デサントポーズ(DESCENTE PAUSE)!!

デサントはオルトライン以外にも最近乗りに乗っているオーラリーのデザイナー岩井良太と組んで、デサントポーズ(DESCENTE PAUSE)というブランドを展開しています。
”ポーズ”は英語で”一息つく”という意味。全力ではなく、たまには休憩するように生活を楽しむことをコンセプトとしています。
意外と知名度がないですが、あのベーシックさの代名詞みたいなオーラリーとオルテラインを展開するデサントのコラボ、合わないわけがありませんよね(笑)。
値段帯も安く、セレオリくらいの値段帯で買えるのでおススメです。あと、知名度がないせいで売れてないのかセールにもよくかかっている印象なので、一度検索をおすすめします。
代表アイテム ダウンジャケット
やはり人気なのは語るまでもなく、ダウンです。
オルテラインと言えばダウンをイメージするくらいですね。
そんなオルテラインのダウンをご紹介させていただきます。
アンカー
2008年の水沢ダウンジャケット発売当初からロングセラーを続けている定番のモデルです。
熱接着ノンキルト加工とシームテープ加工により、高い防水性能を備えたダウンジャケット。
フロントジッパー部分に採用されたデュアルジップベンチレーションは、2列のジッパーとその間に配置されたメッシュ生地によりジャケット外より空気を取り込み、衣服内にこもりやすい不快な熱や湿気を逃がすことが可能。
表地には4WAYストレッチ素材を、裏地には光を熱へと変換し積極的な保温性能を発揮するHEAT NAVIを採用した、水沢ダウンベーシックモデル。
まさにオルテライン入門にふさわしい1着です。
ストーム
オルテラインのダウンの基本装備である、ノンキルト加工、シームテープ加工、ストレッチ素材を搭載。
さらにこのストームは水の流れをコントロールしポケット部分への水の流れを抑制するという機能、StreamLine Technologyが付いています。
またフード部分のStreamLine Technologyは水滴が落ちる方向をサイドに流すことで視界を確保します。
フロントジッパー部分に採用されたデュアルジップベンチレーションは、2列のジッパーとその間に配置されたメッシュ生地によりジャケット外より空気を取り込み、衣服内にこもりやすい不快な熱や湿気を逃がすことが可能。
さらにフード部分には雨などの悪天候下での着用も考慮しフードに水たまりを防ぐ「パラフード」システムも搭載しています。
水の流れまで計算に入れたダウン、今までにそんなダウン聞いたことがありません。笑
マウンテニア
水沢ダウンジャケット中でもさらなる快適性と機能性を追求したハイスペックモデル。
もちろん、基本装備の熱接着ノンキルト加工とシームテープ加工により、水分含浸を防ぎ、高い耐水性を実現。
さらに「ストーム」で見られた、雨や雪など悪天候下での着用も考慮しフードに水や雪だまりを防ぐ「パラフード」システムを搭載。
フロントジッパー部分に採用されたデュアルジップベンチレーション
また裏地にはデサントオリジナル保温素材HEAT NAVIを使用し、ジャケット内を快適な温度に保ちます。
と機能をふんだんに詰め込んだオルテラインのハイスペックモデルに相応しいアウターなのです。
定価の値段帯
トップス | 2~5万円 |
ボトム | 3~7万円 |
アウター | 4~13万円 |
中古相場
さて、そんな中古相場ですが、定価も高く、大人気なブランドなのでとにかく高いです。人気のダウンはモデルによりけりですが3~10万円となっています。
また、マウンテンパーカーもそれなりに人気なのでそこそこ値段が高いです。
しかし、それ以外はある程度人気は高いものの、先の二つよりは値段が付かないといった具合です。
中古で買っても、人気が高いうちはメルカリなどで同等の値段で取引できると思うのでワンシーズン試しに着てみるのもありかもしれませんね。
中古相場の値段帯
トップス | 約¥10,000以内 | ||||||
ボトムス | 約¥10,000~ | ||||||
アウター | 約¥10,000~ |
中古通販サイト
中古相場を見ておススメだと思ったアイテム
今回、ご紹介するのはこちらです。
やはりダウンがおすすめなんですが、値段がしっかりついているので、なかなか手が出ずらいんですよね。
そこで最初に、オルテラインにしては安価に手に入りやすいマウンテンパーカーをおススメします。
止水ジップなど雨など悪天候に強く、真冬にはダウンベストなどインナーを着込んで使えるので凡庸性が高いのがいいですよね。
だいぶ初期のものなので、経年変化が気になりますが、オルテラインしては大分安い、税込 12,960 円です。
春に着たいベージュ色です。暗くなりがちな秋冬にも使いやすいお色ですね。
気になった方はぜひ!
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