Dr. Martens
元々は歩きやすいワークシューズとして知られるブランド。
ロックやパンクなどの音楽シーンやサブカルチャーシーンを彩ったことでも人気を博し、今では世界中の人々に選ばれる定番の一足となっている。
このブランドの基本情報やデザイン、人気アイテム、中古相場まで大解説!
Dr. Martensの基本情報
| ブランド名 | Dr. Martens |
|---|---|
| 創業者 | クラウス・マーチン博士(Klaus Märtens) |
| 国 | イギリス |
| 立ち上げ時期 | 1947~ |
Dr. Martensは1947年にイギリスで立ち上げられたファッションブランドです。
エアクッションソールやグッドイヤーウェルト製法など独自の技術で快適かつ丈夫なレザーシューズを販売しています。
近年ではその歩きやすさ、合わせやすさから定番のアイテムとして認知されており、革靴界のコンバースとまで言われるほど。
一方でロックやパンクなどの音楽シーンやサブカルチャーとも深く関わっており、過去から現在まで世界中のアーティストにも愛されています。
定価の値段帯
| Tops | 約¥10000~ |
|---|---|
| Bag | 約¥15000~ |
| Shoes | 約¥15000~ |
| Goods | 約¥1000~ |


Dr. Martensの特徴

Dr. Martensの特徴といえばこちら。
①耐久性と品質にこだわる製法

ドクターマーチンの靴の最大の特徴はエアクッションソールと呼ばれる独自のソールです。
このソールはソール内に小さな空間を設けて空気を密封することで歩行時の衝撃を吸収し、弾むような履き心地を実現しています。
さらにエアクッションソールは滑りにくく、耐久性も高いため長く快適に履くことができます。

またドクターマーチンの靴はグッドイヤーウェルト製法という手法で作られています。
これは靴の甲と底を縫い合わせる際に中間に別の革を挟んで縫い付けることで強度と柔軟性を高める製法です。
この製法により、ドクターマーチンの靴は丈夫で修理しやすくなっており、ソールがすり減っても交換することができます。
これらの製法や技術を用いてブーツの製造を主に手作業で行っており、職人の技術と丹念な仕上げがブーツの品質を高めています。
この耐久性により、一度履いたら長く愛用できるブーツとしてファッションアイテムとしてだけでなく、アウトドアやワーキングブーツとしても愛されています。
②ユニークなデザインとスタイル

Dr. Martensのブーツはそのユニークなデザインとスタイルで人気を集めています。
特徴的なスムースレザーのアッパーや目立つ黄色いステッチ、8つのアイレットが特徴的なデザインは一目で認識されるブランドの象徴です。
また、多彩なカラーバリエーションやパターンも豊富で個性的なスタイリングが楽しめる点も魅力的です。
この独自のデザインとスタイルはファッション愛好家だけでなく、ミュージシャンやアーティストなどのクリエイティブな人々にも支持されています。
③快適な履き心地とフィット感

一度履いたらやめられないというファンが多いDr. Martensのブーツは履き心地の快適さと足にフィットする感覚も特筆すべき点です。
初めのうちは固めの革で履きにくさを感じるかもしれませんが履き込むごとに足に馴染み、独自のフットベッドが足のアーチをサポートしてくれます。
またアイレットの部分には調節可能なレースが使われており、個々の足の形に合わせてフィットさせることができます。
この快適さとフィット感は、長時間の歩行や立ち仕事など、様々なシーンで快適な履き心地を提供してくれます。
Dr. Martensの特徴である耐久性、ユニークなデザインとスタイル、快適な履き心地とフィット感は、長年にわたってファッションシーンをリードし続けています。
ブランドの歴史と製法を知りながら、これらの特徴を楽しむことでより一層Dr. Martensの魅力に迫ることができるでしょう。
Dr. Martensの歴史

①創業と初のブーツ(1947年 – 1960年代)
Dr. Martensは1947年にドイツの医師クラウス・マーチン博士(Klaus Märtens)が創業しました。
当時、軍医であったマーチン博士が1945年の休暇中にアルプス山脈でスキーをしている最中に足首に怪我を負った際、軍から支給されるブーツが怪我を負った足には全く適さないことに気づき、回復期に履く靴に快適性を求めて靴の開発を始めました。
彼はエアクッションソールを備えた耐久性のあるブーツをデザインし、1947年に最初のブーツが生産されました。
②英国の労働者向けからカウンターカルチャーへ(1960年代 – 1980年代)
1960年代になるとDr. Martensのブーツは英国の労働者や警察官などに支持されるようになりました。
しかし、1960年代半ばになると若者たちによってカウンターカルチャーの象徴として取り入れられるようになりました。
パンクやスキンヘッドなどのサブカルチャーと結びつき反体制や自己表現の象徴として広まりました。

➂ファッションブームと国際的な成功(1990年代 – 現在)
1990年代に入るとDr. Martensのブーツはファッション界で再び注目され、世界中で人気が高まりました。
セレブリティやミュージシャン、ファッションアイコンたちが愛用することで、ブランドの知名度がさらに上昇しました。
特に1990年代後半から2000年代にかけてはモデルやミュージシャンなどとのコラボレーションも行われ、幅広い層に愛されるアイテムとして定着しました。
④拡大と多様化(2000年代 – 現在)
2000年代以降、Dr. Martensは商品ラインを拡大し、新しいデザインや素材のブーツを展開しています。
伝統的な8ホールブーツに加え、サンダルやローファーなど、さまざまなスタイルのアイテムも提供しています。
また、ファッションだけでなくアウトドアやワーキングブーツとしても愛用されています。
Dr. Martensの代表アイテム
①1460 8ホールブーツ

ランドのアイコニックなアイテムであり、ファーストモデルでもあるこのブーツは誕生から60年近く経つ今も“永遠の定番”として世界中の人々から愛され続けています。
モデル名にある「1460」は、1960年4月1日に生産が始まったことに由来します。
誕生から最初の数年間は、2ポンドで買えるワーキングブーツとして認知され、主にイギリスの労働者たちに愛用されていました。
そして歴史の流れの中で、さまざまな人々やミュージシャン、サブカルチャー集団に取り入れられながら、イメージの転換がされていきました。
ブランドを象徴する「1460 8ホール」のワークブーツは、サブカルチャーのアイコンや時代を象徴するファッションアイテムとして、スタイリストからスケーター、パンクスから詩人、ロッカーズからルードボーイズまで、多種多様な人々に愛されています。
このドクターマーチンの定番ブーツには、イエローのウェルトステッチを施しています。また、履き口にはブランドのロゴが入ったヒールループを取り付けており、ドクターマーチンのDNAを表しています。アッパーにはソフトな感触のスムースレザーを使用して、履き心地の良さも人気の理由です。
一方で「8ホールブーツ」にもさまざまなアイテムが存在し、異なるマテリアルの使用や、イエローステッチの有無などがあり、そのバリエーションも豊富です。
また、数々の注目ブランドとのコラボレーションモデルもリリースしています。「8ホールブーツ」をベースに、世界的デザイナーらが自らのクリエイティビティを落とし込み、数多くの傑作が生まれてきました。これからも“永遠の定番”としての普遍的価値を守りながら、常に新たな試みにも挑戦し続けていきます。
②1461 3ホールシューズ

「1460 8ホールブーツ」と並ぶドクターマーチンの定番シューズ「1461 3ホールシューズ」です。
1960年4月1日に生まれた8ホールブーツのちょうど1年後、1961年4月1日に誕生したこのシューズ。
発売当初は8ホールブーツと同じく耐久性があり、ハードに履いても壊れないタフな作業靴として主に労働者たちに履かれていました。
丈夫で発売当初は労働者用のシューズとして知られていた「1461 3ホールシューズ」ですが、時代の流れと共にイギリス中の学生やミュージシャンの間で支持されるようになりました。
シンプルでありながらも個性を持ち合わせた3ホールシューズは、性別や年齢を超えて、時代を象徴するアイテムとして幅広く愛され続けているのです。
➂ADRIAN タッセルローファー

ローファーの中でもドレッシーな形で人気のタッセルローファー。
ドクターマーチンでは1980年に英国コブスレーンの工場で最初に製造された、通称「エイドリアン」 が今日まで続くロングセラーモデルとなっています。
タッセルローファーがストリートで好んで履かれるようになったのは1960年代ごろ。
スマートなルックスを好んだイギリスの不良たちがショートパンツに白ソックスという着こなしにタッセルローファーを合わせて履いたのが始まりです。
彼らのファッションはイギリスのサブカルチャーに多大な影響を与え、タッセルローファーが一般のカジュアルファッションとして定着させるほどでした。
その普遍的なシルエットは今も人気が衰えることはなく、フォーマルからカジュアルまで、あらゆるファッションに合わせて楽しまれています。
ドクターマーチンの「エイドリアン」では甲に取り付けられたダブルのタッセルが特徴です。
飴色のアウトソールは世界に数あるタッセルローファーの中でも唯一無二。ボリューム感のあるシルエットも目を引きます。
一般的なローファーには履き心地が固く、足が疲れやすいものも多い中で、「エイドリアン」は、ソール内に密閉した空気がクッションとなる「エアクッションソール」を搭載しています。
そのため歩行時の衝撃を吸収し、軽快な履き心地を実現しています。
タッセルローファーの持つ気品と、機能性にも富んだ「エイドリアン」は、あらゆるシーンで活躍する貴重な一足となるでしょう。
④2976 チェルシーブーツ(サイドゴアブーツ)

ドクターマーチンの定番モデルのひとつ、「チェルシーブーツ」(サイドゴアブーツ)。
その始まりはヴィクトリア時代、ロンドンの靴職人が即位して間もないヴィクトリア女王のために作った靴であると言われています。
その当時の靴職人が目指したのは脱ぎ履きが簡単かつフィット感も高い。そんな実用的なブーツの開発でした。
その結果に生まれたのが今のチェルシーブーツの形ですが、当時は伸縮性のあるサイドゴアは非常に革命的なものでした。
ちなみにチェルシーブーツという呼称は最初にブームが起こった場所がロンドンのチェルシー地区だったためです。
ドクターマーチンのチェルシーブーツではブーツの履き口に取り付けられたアイコニックなヒールループとドクターマーチン独特の飴色のアウトソールが特徴。
スタイリッシュで洗練されたルックスは、1970年代初期にリリースして以来、常に安定した人気を獲得しています。
Dr. Martensのコラボ
①Dr. Martens×A-COLD-WALL*

近年人気の高いブランドA-COLD-WALL*と22AWや23SSなど複数回コラボレーションしています。
23SSでは定番の1461をA-COLD-WALL*らしく表現したアイテムをリリース。
タン部分を外羽根に1枚パーツを重ねた比翼仕立てのジップ式に変更し、頑丈で厚底のBEXソールを搭載し、アッパーには上質な風合いのヌバックレザーで構築、ヒールサイドにはACWロゴを刻印しています。
ちなみに日本サイトだと関税などで高い金額になっていますが、ENDなどの海外通販サイトだと現地価格ぐらいで買えます。
②Dr. Martens×UNDERCOVER

世界に誇る日本のブランドアンダーカバーと2023年春夏のコレクションとしてリリースされました。
デザイナーの高橋氏が愛する70年代の映画へのオマージュとして、オリジナル1461の3アイシューズ(ブラック)、チェリーレッド、ブルーの3色を新たに展開。
リジナルのスムースレザーを使用し、イエローのウェルトステッチを施したハンドメイドのシューズです。
それぞれのシューズには アンダーカバーのアーカイブにある独特のグリッドチェック柄がプリントされ、レーベルのサインである「WE MAKE NOISE NOT CLOTHES」のエンボスが施されています。
③Dr. Martens×PLEASURES

音楽、アートなどのカルチャーからインスパイアされたLAのストリートウェアブランドPLEASURESとのコラボが開催されていました。
第二弾では定番の1461のタイダイ染めで表現したアイテムを展開。
コンバットトレッドのベックスソールを使用したDIYミュージックカルチャーへのラブレターとなる一足となっています。
④Dr. Martens×NTS RADIO

海外モデルになりますが2023年にドクター・マーチンとイギリスのNTSラジオのコラボレーションアイテムが販売されました。
イラストレーターのモリー・ダイソンと共同でデザインされたグラフィックを1461に落とし込んだアイテムを展開。
NTSの「Don’t Assume」のスローガンが明るい緑色で表現されています。
ちなみに日本サイトだと関税などで高い金額になっていますが、ENDなどの海外通販サイトだと現地価格ぐらいで買えます。
Dr. Martensを着た有名人
①シド・ヴィシャス

マーチンのブーツを履くシド・ヴィシャス。
②G-DRAGON

韓国スターおなじみの空港での写真にてマーチンを着用するG-DRAGON。
③菅田将暉

映画「溺れるナイフ」にてブーツを着用する菅田将暉さん。
Dr. Martensの中古相場
中古での値段帯
| Tops | 約¥3000~ |
|---|---|
| Bag | 約¥5000~ |
| Shoes | 約¥4000~ |
| Accessory | 約¥4000~ |
Dr. Martensを中古で買う場合
マーチンの中古相場ですが中古での出回りが多く状態の悪いものが溢れている為、かなりお安い値段になっています。
一方でコラボアイテムやバッグなどは比較的高い値段になっています。
とはいえ定番アイテムであればかなりお安いので探してみると良いかと。
なんせ現行のイングランド製ですとお高い値段ですが中古だと5000円も珍しくないです。
Dr. Martensを売る場合
このブランドを売る際ですが高く売りたいのであればメルカリなど個人間取引や宅配買取がおススメです。
ただメルカリなどは売れるのに時間がかかる場合がございます。早く手放したい場合は宅配買取を申し込みましょう。
ちなみにキガエルが高価格で買い取ってくれるためおススメです。
古着バイヤーが見つけたおススメアイテム
相場を知り尽くした元リユース古着店の僕が見つけたおススメアイテムがこちら!
UNDERCOVER 16AWでのコラボレーションアイテムのアナーキー柄1461です。
シンプルながらアンカバらしいアナーキーマークがオシャレなアイテム。
被りがちなマーチンですがこれはほぼ被らないかと。
ぜひ気になった方はチェックしてみてください!
Dr. Martensを取り扱っているショップ
公式ショップにて取り扱いがございます。詳しくは下記公式サイトよりご確認ください。
店舗情報|ドクターマーチン公式オンラインショップ|DR. MARTENS (drmartens.com)
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