Casely-Hayford
老舗テーラーで学んだフォーマルウェアの技術と親子で時代の先を見据えたストリートをミックスした絶妙なバランスを展開するブランド。
卓越した技術と上質な生地、トレンドライクなデザインとイギリスでもっとも活躍している黒人デザイナーの一人とまで言われるのも納得できるほど。
このブランドの基本情報やデザイン、人気アイテム、中古相場まで大解説!
基本情報
- Casely-Hayford (ケイスリー・ヘイフォード)
- デザイナー ジョー・ケイスリー・ヘイフォード 息子 チャーリー・ケイスリー・ヘイフォード
- 国 イギリス
- 立ち上げ時期 2009~
元々はジョー・ケイスリー・ヘイフォードが自身のブランド、Joe Casely-Hayfordを1985年に始め、一時休止していたが、2009年に息子のチャーリーとともにCasely-Hayfordを立ち上げたのが始まりのブランドです。
略歴
まずはCasely-Hayfordの前身ブランドであるJoe Casely-Hayfordについて解説したいと思います。

https://www.fashion-press.net/brands/97
デザイナーであるジョー・ケイスリー・ヘイフォードはイギリス、ガーナの高名な政治家であるケイスリー・ヘイフォードの孫として生まれました。
政治や法曹界に身を置く者が多い家系の中で、幼少の頃から芸術やファッションに強く関心を示し、イギリスのサヴィル・ロウのテーラーで見習いからキャリアをスタートさせます。
その後、ロンドンのテーラー・アンド・カッター・アカデミーで学び、セントマーチンズに入学。同期にはジョン・ガリアーノなどがいたとか。
そうして経験を積み、1985年、自身のブランドであるJoe Casely-Hayfordをスタートさせます。
1989年には、「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」、「メンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」の賞をもらいます。
順風満帆だったJoe Casely-Hayfordでしたが、低迷期を迎えてしてしまい、2002年にJoe Casely-Hayfordを休止します。
休止の間の2005年、ジョー・ケイスリー・ヘイフォードが老舗テーラーの「ギーブス&ホークス」及び「ギーブス」のクリエイティヴ・ディレクターに就任。大英帝国勲章(O.B.E.)を授与され、イギリスでもっとも活躍している黒人デザイナーの一人とまで言われます。

そうして2009年に息子のチャーリーとCasely-Hayfordをスタートさせます。
特徴
二人が手がけるコレクションのキーワードは「伝統のその先」。ジョーによってもたらされるサヴィル・ロウのテーラリングをはじめとする英国の伝統と技術をベースとしつつ、モダンな解釈でデザインし、時代の先を二人ならではの感性で表現しています。

彼らの作る服の特徴は、ジャケットとシャツのフェイクレイヤード、伝統的なツイードを用いたジョギングパンツなど、ストリートのエッセンスを加えるアプローチでフォーマルをモダンに仕上げた、というもの。
こんな感じで今流行りのタイダイにボーダーをモノトーンでまとめ上げているなどオシャレで使いやすいアイテムが多いのが人気だったりします。

素材選びにも特徴があり、布帛製品を日本で生産するブランドであり、日本製を世界に販売することでも有名です。
そんな彼らが作る洋服の根底には、ジョー・ケイスリー・ヘイフォードが培った確実なテーラード技術に、洗練された遊び心を加える感性。
素材が重くてもシャープなカッティングでカバーし、上質で着やすい服を作る。など確かな技術がこのブランドを支えているのです。
またU2やベティー・ブー(Betty Boo)、ザ・クラッシュ(The Clash)らに衣装を提供を提供したことでも有名。第二次世界大戦で用いられたテントからコレクションウエアを生み出すなどの独自性も見受けられます。

そんなCasely-Hayfordのデザイナー、ジョー・ケイスリー・ヘイフォードですが、2019年1月3日、がんのため62歳で死去してしまいました。お悔やみ申し上げます。
代表アイテム ジャケット コート
Casely-Hayfordはテーラーで修業した経験からフォーマルアイテムのジャケットとコートが人気となっています。
ジャケット
テーラーで修業していため、ジャケットの作りは一級品です。そのため出来が良く、Paul Smithのようにどこかに遊びを取り入れており、おしゃれ感を出しやすい。個人的には、Casely-Hayfordのジャケットを着て、小物や服飾品で遊ぶのがおススメです。
コート
コートもジャケットと同じで、テーラーで磨いた技術による、質の高さがあり、どこか遊びが入っている人気のあるアイテム。フォーマル過ぎず、かといってカジュアル過ぎない絶妙なバランスがあります。
定価の値段帯
トップス 約2~5万円
ボトム 約3~6万円
アウター 約5~15万円
中古相場
中古相場ですがJoe Casely-HayfordとCasely-Hayfordで値段が違います。
Joe Casely-Hayfordの方は年代が古く、レディース物もあるため、1000~3000円ほどです。しかし、メンズでも使えるアイテムもあるため掘り出し物を探すのには最適です。
一方のCasely-Hayfordはやや高めの値段設定です。Tシャツで約5000円前後、シャツで10000円前後、アウターで1~3万円程度といった具合です。中でも値段が付くのがブランドの特徴であるフォーマルかつストリートといったグラフィックの入ったものや、切り返しが入ったものなどです。ちなみに派手すぎる物は逆に下がるので好みが合えば、安く手に入るかも。
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